わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

わさお的ネット活用術・「国勢調査の個人情報漏洩懸念」

 5年に1度実施される国勢調査。今回の国勢調査では、我が国で初めて全世帯を対象としたオンライン調査が実施される。

 調査のやり方は、先に9月10日(木)から20日(日)までの間でインターネットでの回答を受け付け、インターネットでの回答をしなかった世帯には紙の調査票を配布して調査を行う。

 インターネットでの回答をしなかった世帯には、改めて調査員が訪問し、紙の調査票を配布して調査を行う。

 要は、調査員の訪問は、インターネットでの回答をする世帯は、最初の1回だけで済むのに対し、インターネットでの回答をしない世帯は、最初→調査票の配布→回収と、3回の訪問を受けることになる。

 調査員の訪問回数が1回と3回の手間暇の差異を考えると、インターネット回答に伴う個人情報漏洩がないのであれば、インターネット回答が良いに決まっている。

 
 津軽のシニアブロガー、わさおは、ブロガーにして、今や、川柳を作る柳人、俳句を作る俳人、詩を詠む詩人であり、そのほかに自営もしているので、毎日が忙しい。

 だから、今回の国勢調査では、9月11日にインターネット回答を行った。

 調査事項は、世帯員について「男女の別」、「出生の年月」、「配偶者の有無」、「従業地又は通学地」などの12項目、住居について「住居の種類」、「住宅の建て方」の2項目であり、回答の入力が終了するまでの所要時間は、ものの10分程度である。

 
 インターネット回答を行ってしまったが、それに伴う個人情報漏洩がないかどうか、気に掛かる。

 先般、日本年金機構からの年金個人情報125万件流出事件があったばかりである。

 経験則に照らせば、国勢調査を所管する総務省統計局は、日本年金機構の酷さほどには酷くはないだろうと思うが、一方で、それでも大丈夫かどうか分からんぞという気もする。

 そこで、今回の国勢調査に関する総務省統計局の取り組みぶりについて、考えてみた。すると、大丈夫なのかという疑問が湧く。

 まず、「インターネット回答の利用案内」の説明では、「インターネットで回答されなかった世帯には、9月21日(月)以降に調査員が訪問し、紙の調査票をお配りします」とある。

 しかるに、総務省統計局のホームページでは、「インターネット回答のなかった世帯に調査票を配布 9月26日(土)~9月30日(水)」、「調査票の提出 10月1日(木)~10月7日(水)」とあるのだ。

 片方で9月21日(月)以降に調査票配布、もう片方で9月26日(土)から調査票配布。たったこれだけのことに、整合性が取れていない。総務省統計局の事務処理能力は、大丈夫なの?

 次に、総務省統計局のホームページの「平成27年国勢調査に関するQ&A(回答)9.個人情報の保護」に曰く。

国勢調査でいただいた回答は,統計の作成・分析の目的にのみ使用されます。統計以外の目的に使うことや,外部に出されることは一切ありませんので,安心してご記入ください。」

「皆さまにご記入いただいた調査票は,外部の人の目に触れることのないよう厳重に保管され,集計が完了した後は完全に溶かしてしまうなど,個人情報の保護には万全を期しておりますので, 安心してご記入ください。」

 要は、国勢調査への回答は統計以外の目的に使うことはないし、調査票は集計が完了した後は完全に溶かしてしまうとしている。

 しかし、調査票は完全に溶かしてしまうとしながら、インターネット回答については、何ら触れられていない。初めてインターネット回答を導入するのだから、インターネット回答についても、「溶かしてしまう」のかどうか、どう取り扱うのか、明示してしかるべきである。

 これでは、またまた、総務省統計局の能力には、疑問が湧いてしまう。大丈夫なの?



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