わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

福士加代子選手、けっぱれ!!

 2016年1月31日、リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンが行われた。嬉しいことに、福士加代子選手が2時間22分17秒で優勝した。

 これは、日本陸連が定める派遣設定記録の2時間22分30秒を上回るものであり、メディアは、「福士加代子選手がリオ五輪代表の座を確実に」と報じた。

 しかるに、その後、2月25日、福士加代子選手は、3月13日開催のリオ五輪代表選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンに一般参加でエントリーした。

 なんで? それは、名古屋マラソンで2人以上が派遣設定記録を上回った場合は、落選の可能性がわずかながらもあるからだという。


 この点に関し、日本陸連の麻場一徳強化委員長は、2月21日、「出場するのは避けてもらいたい。本番でメダルを狙う盤石のプロセスをとって欲しい」と語った。同時に、「内定はできないが、メダルを狙える水準に達している。現状の日本の選手層を鑑みて(多くの選手が設定記録を突破するのは)想定されない」との見解を示している。

 つまり、麻場強化委員長は、福士加代子選手はリオ五輪でメダルを狙える水準に達しているが、日本陸連としてリオ五輪代表の内定はできない、というのだ。

 私が思うに、麻場強化委員長の見解は矛盾している。「リオ五輪でメダルを狙える水準に達している」と認めるのならば、メダルを狙えるから代表に内定する、となるのなら分かる。「内定はできない」のならば、メダルを狙える云々は言うべきでない。

 結局、陸連は、福士選手サイドにゲタを預けているにすぎない。


 大のスポーツ観戦好きの、津軽のシニアブロガーにして俳人津軽わさおは、福士加代子選手を今直ちにリオ五輪代表に内定してくれ、と申し上げる。以下に、理由を付す。

① 福士加代子選手は、2013年8月10日に開催された世界陸上モスクワ大会のマラソンに出場し、気温30度を超える過酷な気象条件の中、銅メダルを獲得している。世界陸上の銅メダル獲得という実績は、大きい。しかも、わずか2年半前のことだ。

② 1月31日開催の大阪国際女子マラソンにおける福士加代子選手の2時間22分17秒での優勝は、派遣設定記録の2時間22分30秒を上回るものであり、価値が高い。これまで、派遣設定記録を上回っているのは、福士加代子選手だけである。

③ 現在の福士加代子選手の実力は、世界のトップクラスにある。2月28日に開催された東京マラソンの女子の部は、リオ五輪の金メダル候補がズラリと並んだ、さながら女子マラソン世界一決定戦の様相を呈した。以下に、1位から3位までの選手とタイムを掲げる。福士加代子選手の2時間22分17秒を上回ったのは、1位と2位の選手だけだ。

1位 ヘラー・キプロプ選手(ケニア)     2時間21分27秒

2位 アマネ・ゴベナ選手(エチオピア)   2時間21分51秒

3位 エドナ・キプラガト選手(ケニア)     2時間22分36秒

 福士加代子選手が1か月半のうちに名古屋マラソンを走るリスクは、果てしなく大きい。日本陸連は、リオ五輪でメダルを獲る気が本当にあるのだろうか。

 いずれにしても、福士加代子選手が名古屋マラソンを走ると決めたのならば、どうか怪我がないよう、頑張ってほしい。津軽わさおは、福士加代子選手の無事快走を神様に祈るのみである。

 福士加代子選手、けっぱれ!!



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