わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

<熱中症対策>なんと、「津商・坂倉が熱中症で両手つり途中降板」

今夏の日本列島を形容すると、猛暑列島どころか、灼熱列島である。日本列島は、北や南の区別もなく、どこもかしこも、猛暑、灼熱のオンパレードだ。

 地球温暖化が年々進行し、その悪影響の一つとして、夏の猛暑がますます酷くなっている。今や、夏の猛暑は、単に暑いという次元のものでなく、それ自体が災害である。

 もはや、私たちは、夏に対する従来の考え方を変えなければならない時期に差し掛かっているのではないだろうか。


 2015年8月9日、夏の高校野球甲子園大会1回戦で、春夏を通じて甲子園初出場の津商(三重)が春夏3度の全国制覇を誇る智弁和歌山を9-4で破った。

 この試合は、長年甲子園大会を観戦してきたシニアからすれば、信じられないような試合である。

 
 一つには、7回途中で、リードしている津商の先発、坂倉投手が突然交代したのだ。

 この点について、日刊スポーツの8月9日付け配信ニュースが次のように伝えている。「津商・坂倉が熱中症で両手つり途中降板」とのタイトルが付いている。便宜上、番号を付す。

① 津商(三重)の先発、坂倉誠人(まさと)投手(3年)が熱中症の影響で両手のひらがつり、途中降板した。

② 7回2死の場面で発症。ベンチに下がり、アイシングを受けた後、いったんはマウンドに戻ったが、結局交代した。2番手として石川雄基投手(3年)がマウンドに上がった。

③ 津商は9-4で勝った。

 要するに、津商の先発、坂倉投手が突然交代したのは、熱中症の影響で、両手の手のひらがつり、投げられなくなったのだ。甲子園大会で、選手が足をつり、途中交代というのは観たことがある。が、投手が両手の手のひらがつって投げられなくなったというのは、初めて観た。

 二つには、この試合、智弁和歌山は、7失策と、守備が乱れに乱れた。高校野球の甲子園大会で7失策というのは観たことがない。4失策くらいは目にすることがあるが、それも稀である。失策が5を越えて7失策とは、観ていて、ある意味でショックだ。

 それも、甲子園大会出場が初とか、経験が浅いとかの高校であればいざ知らず、智弁和歌山は、春夏3度の全国制覇を誇る強豪中の強豪だ。

 二つの信じられないこと。共通項は、「熱中症」にありと考える。試合中の最高気温は、37度程度の猛暑だが、甲子園球場のグラウンドは、直射日光の照り返しで、40度を越え、43、4度になっているだろう。

 こうした過酷な環境下では、投手が熱中症で両手の手のひらがつるのも無理はない。また、守っている野手の思考力が散漫になるのも無理はない。

 投手の両手のひらつり、野手の7失策。いずれも、普通には信じ難いことの元凶は、「熱中症」をもたらす猛暑である。


 折しも、甲子園の高校野球100年を迎えている。100年の長きにわたり、夏の風物詩として、日本国民を楽しませている高校野球

 しかし、地球温暖化が激しさを増し、夏の日本列島は、猛暑列島、灼熱列島である。そうした過酷な状況下で、「熱中症」と隣り合わせで、高校生諸君に野球の試合をやらせ続けていいのだろうか。夏の風物詩なんて、呑気なことでいいのだろうか。

 甲子園の高校野球100年の今、夏の甲子園大会をずらし、秋の甲子園大会にすべきである。8月開催から9月開催へ、1か月ずらせばいい。

 未来ある高校生諸君の健康を考えずして、何のための高校野球甲子園大会なのか。



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