わさおの俳句教室日誌・「白鳥啼く」~16.02.10分
昨年の春、小学校5年生時以来の親友、Kさんが数年来俳句修業に勤しんでいることを知った。驚いた。まさにカルチャーショックである。それに触発され、2015年5月13日から、Kさんと一緒の俳句教室に通い始めた。
あれから、もうじきが9か月が過ぎる。早いものである。
俳句教室のメンバーは、先生を含め、12人である。俳句教室では、あらかじめ設定された兼題で作った3句、俳句教室の場で設定される席題で作る1句の計4句の人数分が集合する。
これについて、各人がいいと思う句を6句選ぶ。結果、総得票数は、72句となる。得票数が多い句と少ない句、得票数が多いメンバーと少ないメンバーという具合に、結果は分かれる。
得票数の多寡が俳句の良し悪しを決めるとは限らない。先生の俳句が、高点句になることもあれば、零点のときもある。
津軽わさおは、上手いと思う句を選ぶに当たって、逆に選ばない基準がある。
まず、何を詠んでいるのか意味が分からない句は、選ばない。
俳句は、抒情詩、つまり作者の思いや感情という内面を表す詩であるが、最低限、まずは読者が読んでみて、10人中10人が意味が分かるものでなければならない。しかる後に、なるほど感が強いかどうか、となる。
詩情がポイントだと称しつつ、意味不明な俳句を詠むのは、独り善がりにすぎない。しかし、困ったことに、時に、こんな俳句に結構票が入る。
次に、暗い俳句は、選ばない。うらぶれた人生だとか、人生の先が懸念されるとか、そんな俳句は、選ばない。
確かに、人生にはいろいろあるさ。しかし、だからといって、俳句にそれを詠んでどうするのだ。人生は、明るくいこうよ。だから、うじうじと暗いことを俳句に詠み込むなんてせず、明るくいこうよ。
だが、なぜか暗い俳句を詠む人物がいて、困ったことに、時に、こんな俳句に結構票が入る。
もちろん、わさおとKさんが作る句には、意味不明なとか暗いとかの俳句はない。
2月10日の俳句教室においては、兼題は「立春」、「白鳥」、「当季雑詠」であり、席題は「春の雪」である。
同日、Kさんは、所用のために欠席したので、以下にわさおの俳句を掲げる。
津軽わさお作
立春や御札貼り換え晴るる空
白鳥啼く編隊飛行やラッパ隊
鳥の追う飛行機雲や冬の凪
南部路は白一色に春の雪
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