サッカー日本代表・「U-21日本代表、ビッグマウス連発選手」
フリー百科事典のウィキペディア曰く。
ビッグマウスとは、「大口を叩く」「ホラを吹く」こと。実力や実績もないのに大口を叩く人を揶揄する言葉。
人間は、人に迷惑をかけるなどでなければ、基本的に、言うことは自由である。だから、大口を叩くことも自由と言えば自由だろう。
しかし、ビッグマウスのスポーツ選手は、揶揄(やゆ)されること、つまり、からかわれたり、なぶられたり、嘲弄( ちょうろう)されたりすることまではいかなくても、笑われることだけは覚悟しなければならない。
2014年9月17日に行われた、韓国で開催の仁川アジア大会におけるU-21日本代表の対イラク戦。日本1-3イラクで、完敗。日本は、辛うじて1点を入れたものの、完全に叩きのめされた。
対イラク戦、自陣ゴール前で相手パスを蹴り返すが、どうぞシュートして下さいと言わんばかりの返し方。案の定、一発でシュートを決められてしまう。別の選手に対しては、あの選手にはやられるから気をつけなよ、と言った先にやられちゃう。しかも、同じ選手に二度までも。
そして、日本のシュートチャンスは、決定的場面を二度も三度も、決めれない。
こんなんじゃ、勝てるわけがない。イラクとの力の差はかなりある。
そうしたら、翌日のネットでの配信ニュースを見て驚いた。
2014年9月18日、Soccer Magazine ZONE webの配信ニュースに基づき、中身をかいつまんで以下に載せる。
① イラク戦唯一の得点を挙げた中島がビッグマウスで周囲を鼓舞
U-21日本代表のFC東京FW中島翔哉が17日のイラク戦の敗戦後も強気にビッグマウスを連発。同僚に厳しい言葉を並び立て奮起を促した。
「(敗戦で)うだうだ言っている人の意味がわからない。最終的にトップに立てればいい。(相手は)実際、守備とかも強くなかったし、自分たちの最後の部分だけ」
この世代としては国際大会でイラクに3連敗を喫したが、中島は強気だった。相手の実力ではなく、日本の決定力不足が敗因と分析。
② 「自分にボールが入れば、チャンスになる。それは事実なんで。自分が相手を背負っている時に、パスを出せる選手がこのチームにはいない。もっと動いてフリーになり、ボールが集まることでチャンスになる。もっと良さを出せる」
この中島翔哉選手の発言を見て、笑ってしまった。だって、文字通りビッグマウスなんだもの。配信ニュースの「ビッグマウスを連発」という指摘は、100%ドンピシャリだ。
第一に、「(相手は)実際、守備とかも強くなかったし」と語っているが、試合のビデオを観てほしい。観れば、そんなことは言えないだろう。
第二に、「自分たちの最後の部分だけ」と語る本人が、一点目の得点を挙げた後、2回とも決定機を物の見事に外しているんだよ。そんな人が「自分たちの最後の部分だけ」と言えるのかな?
第三に、「自分にボールが入れば、チャンスになる」と語る本人が、2回とも決定機を物の見事に外しているんじゃ、説得力なしだ。
とは思いつつも、折角中島翔哉選手が「(敗戦で)うだうだ言っている人の意味がわからない。最終的にトップに立てればいい」と強調するものだから、アジア大会二連覇を達成してくれるかもしれないと、淡い期待を抱いた。
そうしたら、ナンタルチアである。淡い期待も物の見事に外してくれたのだ。
2014年9月28日の対韓国戦は、日本0-1韓国で、負け。ネットの配信ニュースは、惜敗などと寝ぼけたことを言っているが、とんでもない。0-1だけれど、内容は、惨敗だ。
この試合、U-21日本代表は、終始、韓国に押しに押された。日本は、好機を作れず、シュートはたったの3本。
日本選手のパスは、韓国選手に簡単にボールを取られる。韓国選手が日本のゴールに向けて怒涛の攻撃を繰り返す。しかし、点が入らない。日本選手のディフェンスが優れているというよりは、韓国選手がシュートを外しまくっただけだ。
アジア大会二連覇どころか、準々決勝敗退だ。結果、リオ五輪に向け、U-21日本代表の手倉森ジャパンの行く手には、大きな不安が漂うばかりである。
それにしても、中島翔哉選手のビッグマウス連発には笑わされる。
そして、中島翔哉選手がこれまでに「世界NO・1プレーヤーになりたい。メッシを超えることも、バロンドール獲得も通過点。その先に自分の理想とするパーフェクトな選手像がある」と語っていることを知り、その途端、声を大にして笑ってしまった。
まあ、サッカーでは、ゴール連発選手はいただけるが、ビッグマウス連発選手はいただけないということだろう。
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