わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

女性アナウンサー・「凛として、朗々」

    津軽のシニアブロガーは、文章を作るのが好きだから、日々、ブログ記事を書いてる。

 その一環として、川柳、俳句、短歌、五行歌、十行歌を詠んだりしてもいる。

 私が詠む川柳、俳句、短歌、五行歌、十行歌は、自己流である。自己流ではあるが、これらを詠むに当たって、私なりの基本がある。 

 それは、五音からなる言葉と七音からなる言葉で綴るということだ。

 五音あるいは七音からなる言葉は、いろいろ吟味される結果として、綺麗な日本語、美しい日本語であることが多い。それと同時に、五七五は、音のリズムがいい。

 五七五、五七五七七の定型詩は、日本語のひらがな文化を具現化するものであり、1200年もの歴史を持つ。1200年もの歴史を持つに至ったのは、日本語の美しさと音のリズムの良さに根ざしているからであり、普遍的なものである。

 だから、物書きの端くれとして、美しい日本語を大事にしたい、と思っているし、日常の出来事を考える場合、これが一つのポイントとなっている。


 美しい日本語の話になると、美しい日本語の語り手として、アナウンサーのあり方にも関心は向く。

 と言っても、津軽のシニアブロガーは、男だから、この場合のアナウンサーは女性アナウンサーに限定されてしまう。それは、男性アナウンサーは、女性アナウンサーの場合と違って、総じて問題が少ないと考えられるからでもあるが。

 私が女性アナウンサーに真っ先に求めたいのは、「落ち着き」である。ニュースを伝える場合、朗読する場合、司会をする場合、インタビューする場合、番組紹介をする場合、などなど。騒がしいのは、御免だ。いかにも落ち着きがある感じがいい。それによって観る者、聴く者に安心感が湧くからである。

 女性アナウンサーの「落ち着き」を裏付ける要素は、様々あるだろうが、大事なのは、賢さと聡明さである。この場合、当然のことながら、ずる賢いのは駄目だ。例えば、NHKを取り仕切っているのかコイツは、との印象を与えるような某年増アナだ。彼女は、賢いは賢いでも、ずる付きの方だ。

 女性アナウンサーの「落ち着き」を云々する場合、いわゆる美人美人した風情である必要はない、というか、美人美人していない方がいい。ブスよりは、という言い方もないか。いやしくも女性アナウンサーである以上、ブスはいないか。ブスは、採用試験で受かるわけがないものな。

 いわゆる美人美人しているのは、それを鼻に掛けたり、イヤミだったりするから、そうではなく、だ。まあ、普通に美人であってくれればいい。

 
 先日、土曜日にNHKラジオ第2放送を聴いていたら、午後8:30~9:00に「土曜日 カルチャーラジオ 漢詩をよむ」が放送された。ヘェーッ、「漢詩」か。漢詩について講義みたいなのを聴くのは、高校時代以来だから、何十年ぶりかのことだ。

 講師は、二松学舎大学名誉教授の佐藤保先生とのこと。NHKの番組ホームページ曰く。

① 「漢詩をよむ」は今も根強い人気がある漢詩により親しみ、楽しんでいただこうと1985年から始まった番組です。

② 昨年度の「中国のくらしのうた」に続き、今年度は親子の絆や友情、別れ、恋する気持ちなど、いわば、中国の人々の「心情」の機微を詠んだ漢詩の名作を取り上げ鑑賞していきます。

③ 今年度も、大変わかりやすいと好評の漢詩の世界の第一人者である二松学舎大学名誉教授の佐藤保さんに解説して頂きます。聴き応えのある質の高い番組の放送を心がけ、多くの漢詩ファンに応えていきます。

 この説明にあるように、大変わかりやすい、と断定できるかどうか、クエスチョンのところもある。が、かなりなお爺ちゃん風な声と、東京生まれではないような訛り懐かしのニュアンスは、漢詩のお話にはマッチしている。

 と感じつつ、漢詩の話を聴いていたら、漢詩を朗読して貰いましょうときた。そうか、お爺ちゃん先生でない人朗読するのか。まあ、訛り懐かしでない朗読の方がいいかも。 

 漢詩の朗読を聴いて、驚いた。そして、随分と懐かしくもあった。

 なんと、朗読した人は、NHK加賀美幸子(かがみさちこ)アナウンサーであった。いや、正確には、元NHKアナウンサーの加賀美幸子さんである。

 凛として、朗々とした朗読ぶりである。お爺ちゃん先生による訛り懐かし調の話の雰囲気がガラッと変わり、空気が張り詰めるかのような緊張感が漂う。その緊張感が心地良い。

 不思議なものだ。恐ろしくもあるほどに。

 加賀美幸子さんは、御年、74歳。しかし、そういうお歳の人の声ではない。現役時代の加賀美アナウンサーのままの声である。

 加賀美さんは、1997年に「NHK女性アナウンサー初の理事待遇のエグゼクティブアナウンサー」となっている。2000年6月に定年退職し、今は、フリーアナウンサーをされている。

 NHKアナウンサー時代は、ニュースキャスター、ラジオ深夜便アンカー、大河ドラマナレーションなどで大活躍であった。とりわけ、朗読の上手さでは、あまたのアナウンサーがいる中で、NHKの第一人者であった。

 加賀美さんには、現役アナウンサー時代も、今のフリーアナウンサーでも、女性アナウンサーにふさわしい「落ち着き」がある。そして、その「落ち着き」は、朗読の声調同様、凛として、恐いほどである。

 そんな加賀美幸子さんが語る日本語は、まさに美しい。美しい日本語の語り手として、加賀美幸子さんほどにふさわしい人は、なかなかいるものではない。



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