わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

サッカー日本代表W杯の敗因・「超一流選手不在」

 2014年6月25日、サッカー日本代表・サムライブルーにとってのワールドカップ(W杯)ブラジル大会は、終わってしまった。1次リーグ敗退である。

 初戦のコートジボワール戦は1-2の逆転負け。二戦目のギリシャ戦は0-0の引き分け。三戦目のコロンビア戦は1-4の完敗。結局、1次リーグの3試合は、2敗1引き分けの勝ち点1。惨憺たる結果である。

 戦前、日本が世界に誇り、大活躍が期待されたFWの香川真司選手と本田圭佑選手。

 サムライブルーブラジルW杯での目標は、前回南アフリカ大会のベスト16を上回るベスト8入りであった。

 津軽のシニアブロガーは、サムライブルーの目標達成を確信し、サムライブルーは、それ以上のとてつもないことをやってくれそうな気でいた。

 しかし、みんなパーッと消えてしまった。

 本田選手は、調子が悪いなりに見せ場は作ってくれた。初戦のコートジボワール戦は1-2の逆転負けだが、本田選手は、先制のゴールを挙げた。そして、1-4で敗れたコロンビア戦では、1点を先制された前半終了間際、岡崎慎司選手がヘディングシュートを決め、同点に追いついた。岡崎選手の同点ゴールをアシストしたのは、本田選手だ。

 それに対し、香川選手は、三戦を通じ、まったくいいところがなかった。とりわけ、コートジボワール戦における香川選手の戦いぶりは、衝撃的である。

 コートジボワール戦は、後半19分の1点目、後半21分の2点目と、たった2分間で2失点した。その失点場面で、香川選手は、何もしなかったように観えた。怯え切って、金縛りにあったように、相手チームの選手にプレッシャーをかけるでもなく、ボールを奪いにいくでもなく、ボーッとしているように観えるのだ。

 6月25日、コロンビア戦後、香川選手と本田選手が語った。

 日刊ゲンダイの配信ニュースにおいて、香川選手曰く。

 「点を取りに行った中で勝ちきれなかった。点を取れなかったし、悔しい。たくさんのファンの声援であったり、日本からの期待を受けましたが、結果として何も残せなくて申し訳ない。結果が残せなかったのは自分の実力不足」

 デイリースポーツの配信ニュースにおいて、本田選手曰く。

 「非常に悔しいですけど、これが現実。優勝とまで言って、この散々な結果。自分たちが未熟すぎた結果ですから、今はすべてを受け入れて、今後どうして行くか、少し時間を置きたいなと思います」

 「もっと希望や夢を最後まで見せたかったんですけど、本当に口だけで終わってしまって、残念ですし、申し訳ない」


 香川真司選手は、2012年6月からイングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドに所属している。

 一方、本田圭佑選手は、ビッグクラブヘの移籍を熱望していたところ、念願が叶って、2014年1月からイタリア・セリエAの名門ACミランに所属している。背番号は自ら希望した「10番」だ。

 私たち、日本国民は、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグやイタリア・セリエAの名門チームに所属している香川選手と本田選手が大活躍してくれるものと信じ切ってきた。

 そうした両選手は、紛れもなく、日本が世界に誇る選手であり、世界の一流選手である。

 しかし、香川選手と本田選手は、一流選手ではあるけれど、一流選手にすぎないと言うべきであろう。

 今回のW杯ブラジル大会で、1次リーグ突破チームの主力選手の活躍ぶりを目の当たりにし、比較すると、残念ながら、香川、本田の両選手は、一流選手にすぎない。

 アルゼンチンのメッシ選手、ブラジルのネイマール選手、コロンビアのロドリゲス選手、オランダのロッベン選手など、今大会で得点王を争う各国選手は、いずれも超一流選手と呼ぶにふさわしい。

 パス回し、ドリブル、シュート、キック等の切れ味、精度、スピード等において、超一流選手と日本の一流選手とでは、まったく違うのは、一目瞭然だ。

 超一流選手と比較すると、香川選手は、ひ弱く、本田選手は、もたもたしている。香川、本田の両選手と超一流選手との実力差は、歴然としている。

 
 ブラジル大会での現実を観れば、「日本代表のW杯優勝」ということは夢幻である。「日本代表のW杯優勝」を語ること自体、おこがましいことのように観える。

 考えてみれば、香川選手は、所属のマンチェスター・ユナイテッドでレギュラーを確保することすらできないでいる。本田選手は、ACミランにおいて、背番号「10番」をつけながら、出場の全14試合でたったの1ゴール、2アシストだ。

 それでも、私たち、日本国民は、彼らの実力を信じ、W杯の舞台では大活躍してくれると期待した。しかし、これまた考えてみれば、所属の各チームでろくに活躍できていない選手が世界最高の舞台で大活躍するのは、無理な話だということだろう。

 現実を冷静に直視すれば、日本がW杯で普通に1次リーグを突破して、ベスト16入りやベスト8入り、はたまたそれ以上の成績を挙げるには、超一流選手がいなければだめだ。

 日本代表の選手の中から超一流選手に成長する選手が出ない限り、サッカー日本の明るい展望は開けないような気がする。

 超一流選手が不在の現状を打破し、いつの日にか超一流選手が誕生することを期待してやまない。


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