わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

高橋大輔選手・「大ちゃん」

[高橋大輔選手] ブログ村キーワード

 高橋大輔選手、1986年3月生まれの28歳。こう書いてみて、大ちゃん、つい大ちゃんと呼んでしまう。彼は、今や、圧倒的なオーラを持つ高橋大輔選手なのだが、同時に、自分と同じ町内会に住んでいるかのように、大ちゃんと呼ばせてくれる優しさを併せ持つ存在である。

 私たちが大ちゃんを知るようになって、もう十年以上が過ぎた。人生は、早いものである。その大ちゃんも28歳にもなったのか。との感慨を抱く。そして、自分も、同じだけの年を取っている。ああ、人生だなあ。

 彼は、2006年トリノ五輪8位入賞、2010年バンクーバー五輪銅メダル、2014年ソチ五輪6位入賞と、オリンピックには、三大会連続出場している。オリンピック三大会連続出場なんて、なかなかできることではない。

 この中でも、特筆すべきは、2010年バンクーバー五輪での銅メダル獲得だ。これは、長いオリンピックの歴史の中で日本男子フィギュア初のメダル獲得である。

 
  今日におけるフィギュアスケート人気の隆盛は、高橋選手のバンクーバー五輪での銅メダル獲得から始まった。

 と当時に、高橋選手は、日本男子フィギュアの先駆者となった。

 彼のバンクーバー五輪での銅メダル獲得で、日本男子フィギュア界の面々は、オリンピックでメダルを獲れること、どうやれば獲れるかを身近で分かったのである。これほど効果抜群なことはない。

 高橋選手は、常に、その言動でみんなを鼓舞し続けてきた。彼がみんなに口で頑張れと言わずとも、その頑張りを目の当たりにすれば、みんなが頑張ろう、となる。

 そして、その先に、2014年ソチ五輪における羽生結弦選手の金メダル獲得がある。

 羽生選手の金メダル獲得を私たちはことのほか喜ぶ。そして、振り返れば、羽生選手の金メダル獲得を不思議に思わなくなっている日本国民がいる。

 しかし、時を巻き戻してみよ。4年前のバンクーバー五輪直前時点に立って、考えてみよ。オリンピックでメダルを獲ることがいかに難しいことであるか。

 すべては、先駆者たる高橋大輔選手のおかげなのだ。

 私は、そのことを世界で一番理解しているのは、羽生結弦選手だと思う。


 高橋大輔選手のフィギュアスケート人生は、ケガとの戦いである。勝負にタラレバがないことは百も承知のうえで、それでも、つい思ってしまう。高橋選手にケガがなかりせば、と。

 しょっぱなは2008年10月末の練習中の転倒だった。右足膝の前十字靭帯と半月板の損傷という大ケガを負ったのだ。

 そのときは、文字通り、必死でリハビリに頑張った。死ぬほどの苦しみを味わったという。でも、だからこそ、その結果が2010年バンクーバー五輪での銅メダル獲得に結実した。

 そして、2回目は右足膝ケガの5年後、2013年11月。その右足膝をまたもケガしてしまった。しかも、ソチ五輪の代表選考会の直前にだ。金メダル獲得の大チャンスの直前である。一転、ソチ五輪出場に暗雲が漂い始めたというところだ。

 それでも、ケガからの回復に必死で取り組んだ。その結果、危ういところで、ソチ五輪出場にこぎつけた。

 ソチ五輪では、ケガの影響でコンディション不良ながらも、6位入賞である。2006年トリノ五輪8位入賞、2010年バンクーバー五輪銅メダルに続く、2014年ソチ五輪6位入賞だから、立派なものだ。
 
 ケガとの戦いの中、高橋大輔選手は、歯を食いしばりながら、しかし、それを外には見せず、頑張った。その姿の中に彼のアスリートとしての様々な素晴らしさを我々は観ることができた。


 大ちゃんは、イケメンだ。それも、人懐っこいイケメンなところがいい。

 大ちゃんは、決して偉ぶらないところがいい。

 大ちゃんは、礼儀正しいところがいい。テレビで観る大ちゃんのインタビューは、いつも礼儀正しい。丁寧で、思いやりがある。そこがまたいい。

 大ちゃんは、決して逃げないところがいい。ケガ後でコンディション不良でも、4回転ジャンプに挑み続ける。失敗しても、手をケガして流血しても、4回転に挑む。そこがいい。

 大ちゃんは、ケガしてもしていなくても、ステップとスピンは、世界一だ。世界一美しいフィギュア。それが大ちゃんの武器である。そこがたまらなくいい。

 大ちゃんは、決して諦めない。諦めずに向かっていき、難局を克服する。そこがアスリートとして一番尊敬すべきところだ。諦めずに向かっていく、努力の人。そこだ。そこがいい。

 4月21日、高橋大輔選手は、保留している進退について、「1年ぐらいかけて考える。試合にはたぶん出ないと思います」と1年間は休養する考えを口にした、旨の配信ニュースが流れた。

 そうか。今までの頑張りによって、かなり疲れも溜まっていることだろう。ご苦労様。

 そこで、高橋選手のこれまでの軌跡や心境に思いをいたし、時事川柳を詠むものなり。


時事川柳「ええやんか」

 ええやんか ゆっくり休めば 大輔君 


時事川柳「ゆづる君」

 大ちゃんに 感謝しきりの ゆづる君 


時事川柳「四回転」

 ソチ五輪 決して逃げず 四回転 


時事川柳「けが」
 
 けが押して フィギュア挑みし 高橋君 
 

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