御用納め
2015年12月28日は、仕事納めである。昔、官庁や役所などでは、御用納めと言った。しかし、今は、御用納めと表現する者はいない。
考えてみるまでもなく、御用という言い方は、いかにも時代がかっている。民間でなかろうがあろうが、仕事は仕事である。それを御用と呼ぶ感覚は、今考えれば、おかしい。
しかし、ある時まで、御用納めと仕事納めは併存して用いられた。20年くらい前までは、そうでなかっただろうか。
今は、御用納めという言い方は、見聞きすることはなくなった。
物事は、一気に変わることもあれば、徐々に変わることもある。御用納めと仕事納めの併存から、仕事納めへ移っていった過程は、後者の例である。
ただ、物事が変わらない分野もある。その一例は、俳句の世界だ。角川俳句大歳時記をひも解き、仕事納で検索すると、御用納(ごようおさめ)、仕事納(しごとおさめ)、御用終(ごようじまい)が出てくる。
御用納めと仕事納めが併存した時代のことを俳句に詠み込む場合、御用納を用いるのは、当然である。問題は、今現在のことを詠み込む場合であるが、おそらく御用納を用いるのはおかしくないとなるのではないか。
しかし、津軽のシニアブロガーにして俳人の、津軽わさおは、俳句の世界も、旧態依然ではいけない、と思っている。だから、今現在のことを詠み込む場合、当然仕事納を用いる。
そこで一句となるのだが、困ったことに、津軽わさおには、納めるべき仕事がない。
というか、津軽わさおの仕事は、年中無休の仕事なのだ。ブログ記事を書くことしかり。俳句、川柳、短歌、五行歌、自由詩などを作る右脳活性化活動しかり。
でも、俳人、津軽わさおとしては、こうした場合でも、詠まなければならない。そこで、一句。
津軽わさお作
ひねもす一句詠む仕事納かな
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