シニアナビ・素晴らしき物語、「80代の女漁師」
俳句の初心者、津軽わさおは、最近、シニアナビでYさんのブログ記事及び次に掲げる俳句を目にし、そこにある物語にいたく感動している。
Yさん作
お土産は活き活きとした秋の鯖
捌いては魚の粋を秋灯し
Yさんは、「着物の再生」をなさる方である。最近、高知県土佐市宇佐町にある宇佐漁港近辺の高齢の女性から「着物からワンピースを~」との依頼を受け、それを仕上げて届けた際、「貴重な鯖 鰯」をお土産にいただいた。
ここに一つの物語があり、津軽わさおは、そこからいくつもの大事なことを学ばせていただいた。
まず、依頼主の女性は、80代の方であり、宇佐漁港では、自分で漁船を操縦し、一人で漁をする、ただ一人女性である。
地上で車を運転するのならいざ知らず、海の上で自分で漁船を操縦し、一人で漁をする、これは大変なことである。それを男がするのでも、簡単ではない。それなのに、嗚呼それなのに、それが女性で、しかも80代なのだ。
私は、聞いただけで、凄いなと思う。依頼主の凄さに比し、津軽のシニアは、まだひよっ子だと思ってしまうほどだ。
Yさんは、いただいた魚を「貴重な鯖 鰯」と表現される。そうだよね、「80代の女漁師」の方がたった一人で獲ってくれたものだもの。それも、仕上げた「着物からのワンピース」を届けた際、「今一人で舟を運転し沖に出てとって来られた」ものだもの。それはそれは、「貴重な鯖 鰯」であるよね。
なんか、「着物からのワンピース」を手にした「80代の女漁師」の方がいかに嬉しかったか、いかに喜んだか、が手に取るように伝わってくる。よっぼど嬉しかったんだよね。
人は、お礼の気持ちを表す時、できれば自分の最も大事なものでと思う。それが「80代の女漁師」の方にとっては、「今一人で舟を運転し沖に出てとって来られた」「鯖 鰯」である。
そして、Yさんも、「80代の女漁師」の方の喜び方とお気持ちがよっぽど嬉しかったんだよね。
一編のブログ記事の中に、時として、素晴らしき物語がある。それを読ませていただくことは、実に嬉しいことである。
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