シニアナビ・素晴らしき物語、「鯖」
津軽のシニアブロガー、わさおは、最近、俳人生活を始めた。津軽のわさおだから、俳号は津軽わさおである。
2015年5月13日から俳句教室に通い始めた。その一方で、2015年7月17日から、「俳句ポスト365」への投稿を開始した。「俳句ポスト365」は、愛媛県の松山市が運営する俳句の投稿サイトである。全国から、毎週、1,500ないし2,000の俳句が投稿される。
俳人生活を始めてから、シニアナビでブログ記事の中に俳句を見つけると嬉しくなる。そして、それを契機として、ブログ記事に物語性を発見すると、またまた嬉しくなる。
シニアナビのギャラリーでサーフィンをしていたら、「鯖」に遭遇した。そこには、皿の上に立派なサバの切り身が二切れ乗っていて、差し込む光に映えて青光りしている。実に、活きがよく、美味そうに観える。とてもいい写真である。
俳句作りを始めて以降、一枚の写真の観方も変わってきたようだ。光、そしてそれに青光りしているサバ。まさに、実物が私の目の前にある。この写真を撮った方は、腕がいい。
で、振り返れば、ここから物語が始まった。
写真の下の説明欄に曰く。
最初の電話頂いた、近所の女性
高齢で女性で、舟を運転して沖へ漁をする漁港では
ただ一人の方の
貴重な鯖
服も注文受けた上にお土産に~(^ ^)
投稿主のお名前を観たら、以前から知っている方である。Yさんは、「着物の再生」をしておられる。
でも、「高齢で女性で、舟を運転して沖へ漁をする漁港では ただ一人の方の」「貴重な鯖」 「服も注文受けた上にお土産に~(^ ^)」とは、はて。
高齢の女性の方からいただいた貴重なサバであることは分かる。が、「舟を運転して沖へ漁をする漁港では ただ一人の方の」って、高齢の女性が漁師であり、たった一人で漁船を操って、獲ってきたサバということなの? まさか。
と思いつつ、Yさんのブログ名「着物の再生」の中にある2015年9月24日付けの「着物の信頼」のブログ記事を観た。その記事は、まるで、一編の詩だ。ちなみに、津軽わさおは、わさお詩集を書く詩人でもある。その記事によれば、
① 知らない女性から連絡があった。「着物からワンピースを~」との依頼である。
② 高知県土佐市宇佐町にある宇佐漁港に依頼主を訪ねた。宇佐漁港は、初めて行く場所だ。
③ 初対面の依頼主は、80代の方である。
④ Yさんの着物から再生した作品をスーパーで販売しているのを見て、出会いに至った。
⑤ その後、「着物からのワンピース」が仕上がり、届けた日、サバとイワシをいただいた。「今一人で舟を運転し沖に出てとって来られた」「貴重な鯖 鰯」。
Yさんのブログ記事は、二つの俳句で結ばれている。以下に掲げる。
Yさん作
お土産は活き活きとした秋の鯖
捌いては魚の粋を秋灯し
この二句は、実いい俳句である。「貴重な鯖 鰯」のように、光り輝いている。俳句の初心者、津軽わさおは、完全に脱帽だ。
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