わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

サッカー日本代表・「下手な鉄砲も数撃ちゃ、当たらない」

    2015年1月23日、サッカー日本代表は、アジアカップ(アジア杯)の決勝トーナメントの準々決勝で、アラブ首長国連邦(UAE)と対戦した。

 この試合、前半7分にUAEに先制点を許したものの、その後は0-1のまま、圧倒的に日本が優勢に試合を進めた。結果的に、シュート数でUAEUAE3に対して日本35だ。

 しかし、日本が30本を越えるシュートを次々に放っても、なかなか1点が入らない。後半も35分過ぎ。残り、10分を切る。

 その時だ。柴崎岳選手が中盤で前を向いた。本田圭佑選手にくさびのパスを入れ、同時に前に走る。本田圭佑選手の落としを受けた瞬間、柴崎岳選手がダイレクトでシュートを放った。これがゴール左隅ギリギリに決まった。やった。待望の1-1の同点だ。

 後半36分、柴崎岳選手のスーパーゴールで同点に追いついたものの、試合は、延長戦でも決着がつかなかった。

 1-1のままPK戦に突入したが、残念ながら、本田圭佑選手と香川真司選手がPKを失敗した。4-4となった後、香川真司選手が長い助走から放った強烈なシュートは、左ポストにはじかれた。その瞬間、4-5で日本の敗退だ。

 勝負は、強い方が勝つとは限らない。サッカーでもそうした場合があることを今回の試合が教えてくれた。

 それにしても、サッカー日本代表が圧倒的に押しに押していながら、結局、負けちゃった。摩訶不思議である。今まで、目にしたことがないことを観せられてしまった。

 だって、シュート数で日本35、UAEUAE3で、得点は1-1なんだもの。嗚呼、ナンタルチア!!


 今までも、こんなことがサッカー日本代表の試合であったのだろうか。これについては、ネット先生が教えてくれる。 

   ネットで、やすらかLIBRARY http://kotaroen.hatenablog.com/ というブログの中に、【サッカーアジアカップ】不思議の国のスタッツ ―日本vsUAEほか 、というブログ記事を見つけた。

 スタッツとは、スポーツ用語辞典に曰く、スポーツ分野における成績のこと。様々な個人選手やチームのプレー成績をひとまとめにしたものをスタッツと呼ぶ。

 で、このブログ記事によれば、サッカー日本代表の過去の試合における参考となる二つの事例及び今回の試合のスタッツが、以下のように、挙げられている。

 2011年10月11日、ブラジルW杯アジア地区三次予選、日本対タジキスタン
 ボール支配率   :日本70%、タジク30%
  シュート数   :日本46、タジク0
  枠内シュート数 :日本21、タジク0
 パス       :日本809、タジク198
 クロス      :日本51、タジク0
 CK数      :日本14、タジク1

  8-0の圧勝。

2012年6月8日、 ブラジルW杯アジア地区最終予選、日本対ヨルダン。
ボール支配率     :日本63.2%、ヨルダン36.8%
シュート数         :日本21、ヨルダン6
枠内シュート数  :日本11、ヨルダン1
パス                    :日本625、ヨルダン249
クロス                :日本25、ヨルダン1
CK数                  :日本13、ヨルダン0

6-0の圧勝。

 2015年1月23日、アジアカップ決勝トーナメント1回戦、日本対UAE
ボール支配率     :日本68.1%、UAE31.9%
シュート数        :日本35、UAE3
枠内シュート数 :日本8、UAE2
パス                   :日本799、UAE396
クロス                :日本54、UAE4
CK数                  :日本18、UAE0

1-1。PK戦で日本敗れる。

   これらの3試合は、ボール支配率で日本が70%、63.2%、68.1%と、圧倒しており、その度合いは似たようなものだ。

 しかし、問題は、シュート数に対する枠内シュート数の割合を見ると、2011年10月の試合が46%、2012年6月の試合が52%であるのに対し、今回の試合は、たったの23%だ。
 

 また、枠内シュート数に対する得点の割合を見ると、2011年10月の試合が38%、2012年6月の試合が55%であるのに対し、今回の試合は、たったの13%だ。

 つまり、今回の試合では、日本のシュート数は35であるが、うち枠内シュート数はその23%であり、シュート数は多いが、ただ闇雲に打っているということだ。シュートを打っても、枠外シュートが大半であれば、意味がない。

 次に、少ないながらも打った枠内シュート数8で、1得点。すなわち得点率が1割台であり、枠内シュートの精度が極端に悪い。枠内シュートを打つことは打つが、ただ打っているのが多いということだ。やはり、いい所に狙って打たないと駄目だ。

  
 2015年1月23日のアジア杯準々決勝のUAE戦。サッカー日本代表は、圧倒的にボールを支配し、圧倒的に優勢に試合を進めたように観えるが、実態はお寒いものだ。
 

 日本は、35本ものシュートを打ったが、ただ闇雲に打っているだけ。そのうちの数少ない枠内シュートも、いい所に狙って打っているのでなく、ただ打っているだけ。

 これじゃ、勝てるわけがない。サッカー日本代表は、UAE戦で、負けるべくして負けた。それが実態だ。

 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということわざがあるが、サッカーの試合には、それは当てはまらない。「下手な鉄砲も数撃ちゃ」、「当たる」のではなく、「当たらない」のだ。

 これを肝に銘じて、サッカー日本代表が鍛錬を積み上げない限り、輝かしい未来は、いつまでもやって来ない。嗚呼!!


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