わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

高橋大輔選手・後輩たちは今、「無良崇人選手、男らしい怪人をありがとう!!」

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    2014年10月14日、世界フィギュアスケート界を牽引してきた高橋大輔選手が現役を引退し、一つの区切りをつけた。だから、10月14日は、「大輔引退記念日」である。

 私にとっての高橋大輔は、元々、あくまでも、生きるか死ぬかの勝負を挑むフィギュアスケートの選手である。ゆえに、「大輔引退記念日」の前も後も、高橋大輔選手と呼んでいる。

 今、日本選手のフィギュアスケートの演技を観る時、常に、頭の中には、高橋大輔選手の雄姿が観えている。生きるか死ぬかの勝負を挑むフィギュアスケーター高橋大輔選手。その高橋選手の演技姿越しに、日本選手の演技が観えるのだ。

 だから、素晴らしい演技は素晴らしく、そうでない演技はシビアに観ることになる。


 「大輔引退記念日」の後、後輩選手たちの活躍が目覚ましい。

 その一人が無良崇人選手である。

 つい最近まで、無良崇人選手のことは何も知らなかった。お名前は、むらたかひと、と読むそうだ。人生で初めて聞く名字である。

 フリー百科事典のウィキペディアによれば、無良選手は、「駒場学園高等学校から倉敷翠松高等学校に移り、2009年4月より中京大学に在籍」とある。ということは、高校は、高橋大輔選手の後輩ということになる。
 
 無良崇人選手は、グランプリシリーズ第2戦カナダ大会で優勝している。

 無良選手の演技は、第2戦カナダ大会のテレビ放送で初めて観たが、フィギュアスケートの曲名にピッタリであり、まさに怪人である。

 「オペラ座の怪人」の曲は、無良選手以外にも、世界で男子も女子も使っている。が、無良崇人選手こそが「オペラ座の怪人」だ。第2戦カナダ大会で世界のフィギュアスケートファンの前に、まさに怪人が現れた。

 4回転トウループは、高さがある。4回転3回転のコンビネーションは、高さと幅がある。演技全体には、重厚感がある。どっしりしているのだ。こうした重厚感は、無良選手にしか出せない。

 タキシード風の衣装に白と黒の手袋がいい。危なげがまったくない。まさに、「オペラ座の怪人」そのものだ。

 第2戦カナダ大会では、最高の演技を観た。充実感いっぱい。ミスはまったくなし。すべてのエレメンツでプラスの要素。

 演技終了後のキスアンドクライ。自己ベストを更新し、大粒の涙を流す無良崇人選手。彼の背をさすり、共に大喜びするお父さんである無良隆志コーチ。実にいい親子だ。そこにフィギュアスケートにおける父子鷹(おやこだか)の姿を観る。


 2014年11月28日、グランプリシリーズ第6戦NHK杯ショートプログラム(SP)が行われた。

 無良崇人選手は、ビゼーの「カルメン」の曲で滑る。赤っぽい上着がよく似合う。カルメンさを表しているのだろう。

 演技の印象は、「安定感と楽しさの共存」である。まったく危なげない演技だ。結果、自己ベスト更新の86.28点で、1位である。

そして、11月29日のNHK杯のフリー演技。無良崇人選手には重厚感あふれる最高の演技を期待した。

 しかし、残念ながら、およそ無良崇人選手らしからぬミスが出る。冒頭の4回転ジャンプ、後半の3回転ジャンプなどで、計3つもミスが出たのだ。

 考えてみれば、初の最終滑走での演技だ。観る方も緊張するくらいだから、本人が受けるプレッシャーは、我々の想像を絶するものなのだろう。

 それでも、フリーで148.16点、合計234.44点で、3位になった。これで、グランプリシリーズ第2戦カナダ大会での優勝に続き、ファイナルへの進出を決めた。

 今シーズン初めて無良崇人選手の演技をじっくり観て思うに、この人は、一度経験したプレッシャーは、その次は、確実に克服してしまうだろう。

 無良崇人選手、1991年2月生まれの23歳。身長は170cmなのに、演技の大きさから180cmくらいはある印象を受ける。重厚感あふれる演技は、真に男らしい。


 最近のフィギュアスケーターは、女子は、ロシアの少女選手たちに代表されるように、子ども子どもした選手が上位にいる。少女選手だから、当然、子ども子どもしている。ジャンプは、いとも簡単かのようにきれいに回りきるから、高得点が出る。しかし、フィギュアスケートの味わい、雰囲気からすれば、なんか物足りない。

 男子でも、男らしいというよりは、女子ではないから、女らしいともいえない、しいていえば中性っぽい選手が高得点を挙げるケースが目立つようだ。

 フィギュアスケートは、得点を競うスポーツだから、ゴロンと転んでも、その前にジャンプを回りきっていれば、1点減点だけで済むというルールだ。

 まあルールだから仕方がないのだろうが、男の私としては、演技全体で、男子には男らしい演技を、女子には女らしい優美な演技を期待する。

 そうした私の基準、フィギュアスケートを楽しむ基準からすれば、無良崇人選手の演技は、最高に男らしい。

 この先も、無良崇人選手の重厚感あふれる演技、男らしい「オペラ座の怪人」を楽しみたい。

 無良崇人選手、男らしい怪人をありがとう!! 頑張れ、無良崇人選手!!



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