わさお日記

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高橋大輔選手・なぜ高橋大輔選手は見る人を惹きつけるのか?

[高橋大輔選手] ブログ村キーワード  

 フィギュアスケート高橋大輔選手が1年間の休養宣言をしたのは、2014年4月22日だ。あれから、4か月以上が経過した。

 この間、高橋選手は、アイスショーへの出演などで、日本列島を東西南北またにかけて活動している。いや、日本だけでなく、国外でも躍動している姿は、実に忙しそうだ。

 彼の行く先々は、キャーッ大ちゃん、キャーッ大ちゃん、キャーッ大ちゃんの大歓声である。
 
 ツイッターでも、寝ても覚めても、高橋大輔にうっとりしているつぶやきのオンパレードだ。

 そんな中、ある方がつぶやいた。

 「ショーの大輔さんはそりゃカッコいいけど、競技へ向かう緊張感と集中力溢れた姿はカッコよくてさらに美しいのです」。

 このツイートを目にし、まったくそのとおりだと思う。

 アイスショーの高橋選手もいいが、それは、アスリートとしての高橋選手が大前提となる。


 なぜ高橋大輔選手は見る人を惹きつけるのか?

① 人生のすべてをかけての挑戦

 そのわけは、まず、アスリートとしての高橋大輔選手は人生のすべてをかけてフィギュアスケートに挑戦するからである。

 2013年12月21日から23日までの3日間。フィギュアスケートの日本代表選考会が行われた。高橋選手は、人生のすべてをかけて挑み、日本中のフィギュア好きの朗若男女が持てる熱情のすべてをかけて応援した。

 その瞬間を思い出すと、いつも胸が熱くなる。

 文字通り、ドキドキハラハラの3日間。まさに、最高の人生ドラマが展開された。

② 世界フィギュアスケート界の革命的存在

 高橋大輔選手は、世界フィギュアスケート界の革命的存在である。

 革命的存在であるのは、高橋選手が彼以前の世界フィギュアスケートそのものを変えてしまったからである。しかも、男子フィギュアのみならず、女子フィギュアも含めて変えてしまった。

 高橋選手が世界に対して実現して観せたのは、ジャンプで切れ味鋭い4回転等とステップ及びスピンで世界一の芸術性との融合である。これは、世界一美しいフィギュアスケートの実現だ。

 このように、世界一美しいフィギュアスケートを創り上げた選手は、高橋選手の前には、男女を通じて誰もいない。

 付言すれば、高橋選手は、豪快な4回転等のジャンプを持っているプルシェンコ選手を乗り越えて世界一美しいフィギュアスケートを創り上げた。

③ 世界一美しいフィギュアスケートは4回転ジャンプあってこそ

 高橋大輔選手は、4回転を飛ばない男子フィギュアなんて、男子フィギュアではないと思っている。

 その高橋選手の4回転は、まさに、切れ味鋭い。彼が4回転ジャンプを飛び、着地する瞬間、刀で切る時のシャーッ、という音が聴こえる。

 しかし、高橋選手は、4回転を飛ぶだけの男子フィギュアではいけないとも思っている。

 フィギュアスケートは、観客に観てもらうものだから、男子フィギュアといえども、観て楽しんでもらう価値のあるものでなければならない。

 そこで、切れ味鋭い4回転ジャンプと共に、高橋選手が追い求めたものは、ステップ及びスピンによる芸術性だ。芸術性、換言すれば、美である。
 
 なぜ、高橋選手はそう思ったか。それは、日本人だからである。古来、日本人は、潔さとともに美を追求してきた。

 切れ味鋭い日本刀のごときシャーッの4回転。あでやかに舞うがごときステップ及びスピン。高橋選手が日本人だからこそできる業である。

④ 「芸術性」の本質は大きな大きな「大河の流れ」

 高橋大輔選手には、楽曲や楽曲の世界観とは別に、表現しようとする「芸術性」がある。

 高橋選手は、その「芸術性」を表現するために、それにふさわしい楽曲を選ぶのであって、「楽曲の世界観」を表現しようとしているのではない。

 高橋選手は「芸術性」を表現するために、個々の楽曲を用いるが、個々の楽曲が連想させる個々のものが「芸術性」なのではない。高橋選手は、「芸術性」を全体的に表現しようとしているのであって、「芸術性」の本質は大きな大きな「大河の流れ」である。

 今、大きな大きな「大河の流れ」という言葉を使ったが、実は、津軽のシニアブロガーは、高橋選手の「芸術性」を表す的確な言葉をまだ見出していない。
 
 なんていうか、大きな大きな「大河の流れ」とは、人生そのもの、ないしは宇宙そのもの、と言い換えてもいいのではないか。

 いずれにしても、高橋選手の「芸術性」は、フィギュアスケートの一面である「跳んだ」とか、「回った」とか、「ポイントが高い」とか、とは次元が異なるものである。

 そして、最も大事なことであるが、高橋大輔選手の「芸術性」を表現できるのは、高橋大輔選手だけである。

 だからこそ、世界中のフィギュアスケートファンは、自然と、高橋大輔選手に熱狂する。当然のことである。


 で、1年間の休養期間が明けた後、高橋大輔選手の未来は、どのように推移していくのだろうか。

 重要なヒントがある。

 「歌子先生からの手紙」の中で、ソチ五輪での経験を踏まえ、長光歌子コーチ曰く。

「大輔のスケートはまだ完結してはいけなかった」

「大輔の内側で、あの結果をゆっくり熟成させ、また立ち向かう強い力が宿った時、新たな奇跡を呼び起こすのではないか。それがどんな場面なのかはまだ分からないけれど、満場の喝采を浴びている、そんな場面を見られる日まで・・・」



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