わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

高橋大輔選手・「生きるか死ぬかの戦」

   「楽しみはない。生きるか死ぬかの戦(いくさ)に行く感じ」。

 生きるか死ぬかの戦(いくさ)に行く。この言葉には、凛としたものを感じる。命がけで戦ってくるという決意が見て取れる。
 
 こうした言葉を耳にすると、津軽のシニアブロガーは、フィギュアスケート高橋大輔選手の戦いぶりを思い浮べる。高橋選手のスケートには、いつも張り詰めた雰囲気がある。

 フィギュアスケートは、スポーツだ。だから、堂々と技量を発揮させて、いい演技をすればいい。それは、それでいいのだけれど、高橋選手のスケートは、いい演技にとどまらない。もっと、精神性の高いものを感じさせてくれるのだ。

 昔、武士が刀を持って、勝負に向かう時の緊張感。それは、まさに命がけだ。生きるか死ぬかの戦である。

 今は、平和な世の中で、刀を持って勝負をすることはない。その代わりというか、スポーツで競い合う。しかし、刀は持たないけれど、勝負師の精神性において、刀を持つのと何ら変わらないことがあり得る。

 高橋選手のスケートがまさにそれだ。刀をフィギュアスケートに代替させただけで、気持ちのうえでは同じことである。

 勝負師が刀を持つほどに、空気が張り詰めると、すべてが勝負に集中する。選手はもちろん、観客も、その他諸々がすべて集中する。その瞬間にあるもの、それは美だ。

 だから、高橋選手のフィギュアスケートは、人を惹きつけてやまない。


 「楽しみはない。生きるか死ぬかの戦(いくさ)に行く感じ」。これは、サッカーのワールドカップ(W杯)日本代表に選ばれた青山敏弘選手が5月19日の記者会見で語った言葉である。

 なんか、高橋大輔選手のように格好いい。申し訳ないが、津軽のシニアブロガーには、青山敏弘選手の記憶は、ゼロではないが、ほとんどと言っていいほど、ない。

 例によって、ネット先生が教えてくれた。

 青山敏弘選手は、J1のサンフレッチェ広島所属の28歳。岡山県倉敷市の出身で、同県のサッカー名門校、作陽高校を卒業している。そして、なんと、倉敷市で保育園から中学校まで、高橋大輔選手と同級生だという。

 二人の同級生の付き合いは、おしゃぶりをしゃぶり終えた頃から始まった。その後、思春期真っ盛りまでの十数年間、同級生関係が続き、大ちゃん、青ちゃんの間柄である。ある意味、兄弟以上の関係だ。

 高橋選手は、フィギュアスケート男子シングルにおいて、2002年に15歳で世界ジュニア、2010年に23歳で世界選手権、2012年に25歳でグランプリファイナルを、それぞれ日本人史上初制覇を果たしている。

 加えて、燦然と輝くのが、2010年バンクーバー五輪で日本人初メダルの銅メダル獲得。これを含め、2006年トリノ五輪から2014年ソチ五輪までの五輪三大会連続入賞である。

 一方、青山選手は、2004年4月、岡山県の作陽高校を卒業してサンフレッチェ広島に入団した。サッカーJ1のサンフレッチェ広島で中心選手として活躍し続けている青山選手は、アスリートとして大したものである。

 その青山選手にとって、高橋選手は、常に世界チャンピョンであり、ガンバロンの目標であり続ける。しかも、かなり遠くに仰ぎ見る目標である。

 しかし、高橋大輔選手の偉いところは、中学校卒業後、一貫して折に触れてサッカーの青山敏弘選手に言及してきたことだ。フィギュアスケート以外のアスリートの話題になれば、サッカーの青ちゃんがおしゃぶりをしゃぶり終えた頃からの大の仲良しであることをメディアに語る。

 それがメディアを通して青山選手に伝わる。青山選手にとって、どんなにかありがたく嬉しかったことか。だって、あの大ちゃんが世界チャンピョンとして、サッカーの青ちゃんを語ってくれるのだ。

 青山選手は、高橋選手に感謝し、常にガンバロンの努力を続けている。世界チャンピョンの大ちゃんに一歩でも近づく。これが青ちゃんの目標であり、彼は、精進に精進を重ねている。

 
 今回、青山敏弘選手の頑張りは、6月に開幕する2014年ブラジルW杯の日本代表メンバー23名に選ばれるという形で結実した。

 しかし、彼は、「楽しみはない。生きるか死ぬかの戦(いくさ)に行く感じ」と語る。

 青山選手もイケメンだ。ただし、甘さの中にどこかしら哀愁を秘めたイケメンの高橋選手とは異なり、青山選手は、苦味走ったいい男である。古武士の雰囲気がなくもない。彼の語る言葉は、そんな雰囲気の彼に実によく似合う。

 世界チャンピョンの高橋大輔選手に一歩でも近づくのが青山敏弘選手の目標である。その彼は、あくなき念願が叶い、6月にブラジルW杯のピッチに立つ。

 いよいよ、世界の檜舞台だ。これも大ちゃんのおかげである。

 しかし、W杯のピッチに立つだけじゃだめだ。俺も世界チャンピョンになる。大ちゃんのように、世界チャンピョンになる。

 日本男子代表・サムライブルーのブラジルW杯での目標は、前回の南アフリカ大会のベスト16を上回るベスト8入りである。

 津軽のシニアブロガーは、サムライブルーの目標達成を確信している。そして、サムライブルーは、それ以上のとてつもないことをやってくれそうな気がしてくる。

 その鍵を握るのは、青山選手の頑張りである。

 世界チャンピョン。それがどういうものであるかは、高橋選手が示してくれた。仰ぎ見る目標である高橋選手の後ろ姿は、青山選手の意欲をかきたてる。俺も頑張る。青山選手の闘志が湧き立つ。

 頑張れ、サムライブルー!! 頑張れ、青山敏弘選手!!
 
 高橋大輔選手を応援するとともに、青山敏弘選手の大活躍を期待してやまない。

 

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