高橋大輔選手・「褒めて褒めて」
ものの本によれば、子どもを伸ばすには褒めることだと書かれている。子どもは褒められれば嬉しいし、それによって気持ちが前向きに、ないしは積極的になる。プラス思考になるわけだ。それが続く結果として、子どもは伸びる。
しかし、褒めることによるプラス効果は、なにも子どもだけに当てはまるのではない。子どもが大きくなった結果としての大人にも当然当てはまる。
いや、大人だけでない。豚もおだてりゃ木に登るというから、豚にも当てはまる。
そして、褒めることによるプラス効果は、褒められる人に及ぶだけでなく、褒める人にも出てくる。
なぜか。それは、人は、人を褒めると、気分がいい。まあ、気分がいいときに、人を褒める傾向が強まるからともいえる。
人を褒めて気分がいいと、物事をマイナスに考えることはしなくなり、プラス思考になる。そこがいい。
褒める対象は自分でもいい。気分がいい自分が自分を褒めて、更に気分がよくなり、プラス思考が強まるわけだ。
褒めることによって、褒める方も褒められる方もプラス思考になる。こんないいことはない。
去る5月2日付けで、高橋大輔選手・「大ちゃん」とのタイトルでブログ記事を書いて投稿した。記事の中身としては、次のようなことを書いた。
今日におけるフィギュアスケート人気の隆盛は、高橋大輔選手のバンクーバー五輪での銅メダル獲得から始まったこと。
と当時に、高橋選手は、日本男子フィギュアの先駆者となったこと。
ソチ五輪での羽生結弦選手の金メダル獲得を私たちは喜び、そのこと自体を不思議に思わなくなっていること。
しかし、時を巻き戻し、4年前のバンクーバー五輪直前時点に立って考えれば、オリンピックでメダルを獲ることがいかに難しいことであるかが分かること。
すべては、先駆者たる高橋大輔選手のおかげであること。
ありがたいことに、このブログ記事に対し、メイさんからコメントを頂戴した。そのコメントの中で高橋大輔選手の人柄に触れて、5月4日、メイさん曰く。
① 振り付け師の方々や、コーチングを担当してきた方々、世界中の高橋選手と戦ったライバルやアイスダンス、他競技の選手たちやはたまたリンク整備をしてくださっている裏方の方々にいたるまで、高橋選手を悪く言う人を見たことがありません。
② 皆さん一様に、とても才能があって凄いキャリアを持っているのに、非常に謙虚で素直で優しく、気遣いが出来るひと、と笑顔で語っているのが印象的でした。
この文章を読めば、高橋選手を取り巻くさまざまな情景が目の前に観えてくる。そのポイントは、みんなが高橋選手を褒めていることだ。そして、褒めながら、褒めることで気分がよくなっていることが分かる。
振り付け師。コーチ。世界中のライバルたち。アイスダンス等他競技の選手たち。リンク整備のおじさん。リンクの売店のおばさん。大会スタッフ。ジャッジ。メディア関係者。等々、高橋大輔選手に関わる人々の笑顔がありありと観えてくるのだ。
褒めながら、褒めることで気分がよくなる。こんないいことはない。
今の世の中は、インターネットのおかげで、情報は、時空を超えて得ることができる。私は、メイさんのおかげで、津軽にいても、高橋大輔選手をめぐる実シーンを知り得る。ありがたいことであり、気分がいい。
だから、津軽のシニアブロガーも、改めて高橋選手を褒める。「褒めて褒めて」だ。
大ちゃんは、イケメンだ。それも、人懐っこいイケメンなところがいい。
大ちゃんは、決して偉ぶらないところがいい。
大ちゃんは、礼儀正しいところがいい。テレビで観る大ちゃんのインタビューは、いつも礼儀正しい。丁寧で、思いやりがある。そこがまたいい。
大ちゃんは、決して逃げないところがいい。ケガ後でコンディション不良でも、4回転ジャンプに挑み続ける。失敗しても、手をケガして流血しても、4回転に挑む。そこがいい。
大ちゃんは、決して諦めない。諦めずに向かっていき、難局を克服する。そこがアスリートとして一番尊敬すべきところだ。諦めずに向かっていく、努力の人。そこだ。そこがいい。
大ちゃんのスケートは、切れ味鋭いジャンプと芸術性あふれるステップ及びスピンが融合したスケートだ。そこがたまらなくいい。
高橋大輔選手は、日本フィギュアスケートの先駆者・開拓者であるのみならず、メイさん説の受け売りだが、世界フィギュアスケート界の革命的存在である。
彼は、彼以前の世界フィギュアスケートそのものを変えてしまった。しかも、男子フィギュアのみならず、女子フィギュアも含めて。
高橋選手が世界に対して実現して観せたのは、ジャンプで切れ味鋭い4回転等とステップ及びスピンで世界一の芸術性との融合である。これは、世界一美しいフィギュアスケートだ。
これを成し遂げた選手は、歴史上、高橋大輔選手の前には、男女を通じて誰もいない。高橋大輔選手がたった一人で道を切り拓いたのである。
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