わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

「相棒」・「相棒 season13」はなぜ盛り上がらないのか?

   刑事ドラマ「相棒」は、2014年10月15日に「相棒 season13」がスタートし、2015年2月11日で第15話だから、あと4話を残すのみである。

 津軽のシニアブロガーは、刑事ドラマ「相棒」と共に人生を歩んできているようなものだ。今までの放送分は、ほとんどを観てきた。

 その経験を踏まえて振り返った場合、「相棒 season13」は、「相棒 season12」までと比べると、面白くない。

 「相棒 season12」までは、水谷豊演ずる杉下右京成宮寛貴演ずる甲斐享の相棒コンビによる犯人探しの謎解きストーリーが面白い。なるほど、なるほど、と納得して観ながら、事件が解決する。

 なのに、「相棒 season13」は、なんかイマイチだ。

 なぜなんだろう?

 
 いくらドラマとは言え、ドラマの筋立ては、うん、あり得るな、と思えるものであることが必要だ。いくらなんでもあり得ず、と思われる筋立てを展開されると、白ける。

 「相棒 season13」は、あり得ず、と思われる筋立ての展開が目立っているように感じる。

 その、良い例というか、悪い例というか、それは、初回2時間スペシャルの「ファントム・アサシン」だ。

 
 そこで、女優の仲間由紀恵がゲスト出演したが、その役どころは、謎に満ちている。

 まず、仲間由紀恵が演ずる社美彌子(やしろみやこ)は、警察庁から「内閣情報調査室」へ出向中という設定だ。
 

 「内閣情報調査室」絡みで連続殺人事件が起きるのは、いい。

 連続殺人事件が解決後、社美彌子が警視庁の広報課長に異動になる、これもあり得る話で、いい。

 ただ、問題は初回2時間スペシャルの最後に出てきた。社美彌子がロシア人スパイの愛人であるらしいこと、二人の間には、幼い娘までいるかのような関係であることが示唆されるのだ。

 初回の最後に、仲間由紀恵が演ずる社美彌子にまつわる謎を提示し、その後まで視聴者を引っ張っていこうする作戦だ。

 しかし、津軽のシニアブロガーは、この段階で白けてしまった。

 
 仲間由紀恵が演ずる社美彌子は、警察組織のキャリア組だ。警察官僚とも呼ぶべきエリートである。現に、初回スペシャルの中で、若い身空で、警視庁の広報課長に異動になる。

 彼女の将来は、警察官僚として前途洋々たるものだ。そういう地位の社美彌子が、ロシア人スパイの愛人になるとか、彼氏との間にハーフの幼い娘がいるとか、いくらなんでもあり得ず、と思ってしまう。いくらドラマとは言え、そんなバカな。


 初回スペシャルで味わった、仲間由紀恵が演ずる社美彌子にまつわる「いくらなんでもあり得ず」感。この白けムードが尾を引くのか、第2話以降の各話も、ときたま「いくらなんでもあり得ず」感が付きまとうのだ。

 そして、ひどいことに、初回スペシャルで味わった社美彌子に係る「いくらなんでもあり得ず」感は、その後、一切フォローされることなく、2015年2月11日、第15話「鮎川教授最後の授業(前篇)」まで来てしまった。

 ここで、実質、14話ぶりに、仲間由紀恵が演ずる社美彌子が登場している。鮎川教授の教え子数人が教授の策略にはまり、監禁される事件が起きるのだが、水谷豊演ずる杉下右京仲間由紀恵が演ずる社美彌子が共に、その教え子数人に含まれているのだ。

 第15話に続き、第16話は、「鮎川教授最後の授業(後篇)」だ。これを入れて、「相棒 season13」は、あと4話である。

 社美彌子にまつわる謎があと4話で明らかにされるのだが、ここまで引きずって来た割には、衝撃感はないような気がする。

 おそらく、「いくらなんでもあり得ず」感は、残ったままになるだろう。

 「相棒 season13」は、平均視聴率15%超をキープするそうだが、最盛期は過ぎ、勢いは衰えている。「いくらなんでもあり得ず」感が影響しているのだ。もうネタ切れなのかも知れない。

 そして、世上噂されているように、次シーズン、4代目相棒に仲間由紀恵を起用するなんてことになれば、「相棒」は「 season14」をもって終わりだ。

 「相棒」の主役・水谷豊演ずる杉下右京の「相棒」は、男だからこそ、「相棒」なのであって、女は、「相棒」にはなれない。

 それは、刑事ドラマ「相棒」の長い歴史を吟味してみれば、明らかなことである。



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