わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

桐生祥秀選手・「9秒台が出る歴史的瞬間を目にしたい」

    アスリートが超一流の技量を発揮する瞬間ほど、面白いものはない。それが日本新記録とか世界新記録とかの瞬間であれば、ワクワク、ドキドキである。

 2015年4月19日に広島の「エディオンスタジアム広島」で行われる陸上の織田記念国際の男子100m。始まる15時間前の今、あれこれ想像するだけで、楽しい。

 津軽のシニアブロガーは、男子100mで桐生祥秀選手が日本選手前人未到の9秒台を出してくれると決めつけている。夢の9秒台が出る歴史的瞬間をこの目で観てみたい。凄いだろうな。想像するだけで、ワクワクしてくるのだ。

 本当は、「エディオンスタジアム広島」で生で見て、桐生祥秀選手を祝福したいぐらいだが、そうもいかないので、テレビ観戦だ。


 2015年3月28日にアメリカのテキサス州オースティンで行われた陸上の大会「テキサス・リレー」の男子100mをテレビで観た。

 この試合、桐生祥秀選手は、9秒87をマークして優勝した。この記録は、追い風3.3mであったため、参考記録の扱いとなり、公認はされない。

 公認はされなくても、日本選手初の9秒台、9秒87の走りは、とにかくダントツに速い。桐生祥秀選手は、一緒に走った外国選手、いかにも早そうな黒人選手たち、デカイ彼らを置いて行くのだ。

 こういう光景は、人生で初めて観た。

 いつもであれば、黒人選手たちが一気に抜け出し、日本選手が決まって置いて行かれる。観なれた光景だし、慣れっこになってしまっている。

 それがどうだ。桐生祥秀選手が一気に抜け出し、あれよあれよの間に、黒人選手たちが置いて行かれるのだ。

 観ていて、こんなに痛快なことはない。何回観ても、面白いし、楽しい。

 その走りが9秒87で、追い風3.3mゆえに公認されなくても、観ている方としては、桐生祥秀選手よ、ありがとうである。日本選手の9秒87の走りがどんなものであるかを実際に観せてくれたことに、感謝である。


 今回の走りを観て、桐生祥秀選手は相当な実力をつけていると感じさせてくれる。

 追い風3.3mとはいえ、9秒87だ。9秒97とかでなく、9秒87だもの。凄いじゃないか、桐生祥秀選手。

 しかも、3月28日の「テキサス・リレー」で、優勝した桐生祥秀選手に敗れた選手が凄い選手たちだから、桐生祥秀選手は、なおさら凄いのだ。

 2位になったアメリカのライアン・ベイリー選手は、ロンドン五輪で5位に入った選手で、その時に出した9秒88が自己ベストである。3位は、同じくアメリカのチャールズ・シルモン選手で、自己ベストは9秒98だ。

 いずれも、9秒88、9秒98と、9秒台を記録している選手たちに、堂々と勝ってくれたのだ。凄いじゃないか、桐生祥秀選手。

 
 桐生祥秀選手は、ここまで順風満帆できたわけではない。昨シーズンは、怪我が相次ぎ、さしもの桐生祥秀選手も、精彩を欠いた。

 しかし、彼は、くさることなく、地道に努力に努力を重ねてきた。最近の桐生祥秀選手の姿を観て、如実に感じるのは、高校生時代と比べて、身体が逞しく頑丈になっていることだ。筋肉の付き方が以前とはっきり違う。

 そうしたら、テレビで桐生祥秀選手のトレーニングの模様が紹介された。彼は、まるで重量挙げの選手かと思うほど、重いバーベルを担ぎあげる練習を繰り返す。なるほど、これによって、格段に体幹が鍛えられるわけだ。

 やはり、陸上選手でも、例えば、卓球選手でも、体幹を鍛えることがトレーニング上基本中の基本だということである。

 そして、地道な努力の積み重ねの果てに、2015年4月19日、「エディオンスタジアム広島」の男子100mで、桐生祥秀選手は、歓喜の瞬間を迎える。

 日本選手前人未到の、夢の、9秒台、それをついに出す。感涙にむせぶ桐生祥秀選手の姿が見える。

 その歴史的瞬間を、私たちは、ワクワク、ドキドキで、見届けることになる。

 さあ、あと15時間後だ。想像するだけで、ワクワク、ドキドキである。

 頑張れ、桐生祥秀選手!! 頑張れ、桐生祥秀選手!! 頑張れ、桐生祥秀選手!!



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