わさお日記

わさおの時事川柳・五行歌、俳句、短歌、十行歌、その他

サッカー日本代表、本田圭佑選手・「早く、超一流選手になってほしい」

    サッカー日本代表は、昨年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会では、惨敗を喫してしまった。1次リーグ敗退だ。1次リーグの3試合は、2敗1引き分けの勝ち点1。惨憺たる結果である。

 原因はなにか。さまざまあるが、とどのつまりは、サッカー日本代表には、超一流選手がいないことにある。

 W杯ブラジル大会における現実を観ると、例えば、本田圭佑選手と香川真司選手は、世界の一流選手ではあるけれど、超一流選手ではない。

 アルゼンチンのメッシ選手、ブラジルのネイマール選手、コロンビアのロドリゲス選手、オランダのロッベン選手など、ブラジル大会で得点王を争った各国選手は、いずれも超一流選手と呼ぶにふさわしい。

 パス回し、ドリブル、シュート、キック等の切れ味、精度、スピード等において、超一流選手と日本の一流選手とでは、全く違うのは、残念ながら、一目瞭然だった。


 世界基準における超一流選手と一流選手の差はどこにあるか。超一流選手は、ビッグチャンスを一発で物にし、ゴールを挙げる。それに対し、一流選手は、それができない。

 世界のエースストライカーと呼ばれる、メッシ、ネイマールロドリゲスロッベンの各選手。彼らは、ビッグチャンスでは、例えば、ボールを受けた後、一瞬のタメを作り、シュートして、決める。実に上手い。彼らは、ビッグチャンスは一発で物にするのだ。

 しかるに、本田圭佑選手や香川真司選手は、ビッグチャンスを2発目ないし3発目、良くて1.5発目で物にする。ビッグチャンスを一発で物にすることもあるが、稀だ。

 この差がブラジルやオランダといった強豪国と日本の力量差となって現れる。日本は、現状のままでは、W杯で1次リーグを突破することすら至難の業である。

 だから、本田圭佑選手や香川真司選手には、ビッグチャンスを一発で物にしてゴールをあげる、超一流選手になってほしい。


 先日、2015年1月16日、サッカーのアジア・カップの対イラク戦。日本は、本田圭佑選手のPKでイラクを1-0で下した。しかし、この試合、本田選手は、自らのシュートを3度もゴールの枠に阻まれた。

 前半17分には、長友佑都選手が上げた左クロスを頭で合わせたがポストを直撃。後半の立ち上がりは、右足シュートがクロスバーをたたいた。後半20分には、左折り返しに走り込んだが、ポストにはじかれた。

 この点に関し、2015年1月17日付けのSoccer Magazine ZONE webの配信ニュースは、次のように伝えている。本田がピッポ流メンタリティでゴールを誓う 「3本外しても6本決定機をつくればいい」、とのタイトルが付いている。

① 試合後、本田はマン・オブ・ザ・マッチに選出された記者会見の席で、英語でこう反省した。

「ビッグッチャンスでシュートをバーに当ててしまった、3つのチャンスをつくれたことはうれしかったが、決めなければいけなかった」

② だが、特異なメンタリティーの重要性についても語っている。

「僕自身、外したところは、もうしょうがないと思っている。それよりも、ああいったPKにつながったビッグチャンスをあと3、4本つくれれば、7、8本は外さないだろうと。得点を量産する選手はそういう考え方だと思う」

 この配信記事における本田圭佑選手の発言を見て、何度考えても、本田選手の考え方が理解できないでいる。

 今回の対イラク戦における本田選手の3つの逸機は、いずれも超惜しいものだ。あとほんの少しで、3本ともゴールを決めれる。だから、本田選手には、あと少し精度を上げてほしいし、彼ならそれはできるはずである。

 世界の超一流選手であれば、同様のチャンスを3発とも物にしてしまう。そのレベルに、本田選手はあと少しまでに迫っているわけだから、「この次には、3つのビッグチャンスとも決めるように、頑張る」と言ってくれればいい。

 本田選手は、「ビッグチャンスをあと3、4本つくれれば」と語るが、1試合でビッグチャンスをあと3、4本つくるのは、それこそ難しい。相手チームが強ければ強いほど、1試合でビッグチャンスは3本もあれば、御の字だ。

 本田選手が語っているのが次の試合に関するのだとすると、そうね、次の試合では、ビッグチャンスは一発で物にしてね、となる。

 本田選手は、「7、8本は外さないだろうと。」と語るが、「7、8本」も想定すること自体、あかんよ。

 「得点を量産する選手はそういう考え方だと思う」の「そういう考え方」とは、「ビッグチャンスは一発で物にする」ということしかないわな。

 いずれにしても、本田圭佑選手には、「ビッグチャンスは一発で物にする」との考え方に立ち、一日も早く、世界の超一流選手になってほしい。

    そして、中4日で迎えた2015年1月20日の対ヨルダン戦。日本は、本田圭佑選手の先制点と香川真司選手が代表9試合ぶりに決めたゴールで、2-0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

 この試合、本田選手が挙げた1点目及び香川選手が決めた2点目は、いずれも、ビッグチャンスを一発で物にしたものである。

 しかし、本田選手には、もう一つ、ビッグチャンスがあった。後半46分、柴崎岳選手の攻め上がりからペナルティーエリア内で待つ本田選手につながった場面だ。本田選手は、右足でシュートを放ったが、ボールは左ポストを直撃した。

 ここを本田選手に決めてほしかった。ここを決めれるようになれば、本田選手は、もう世界の超一流選手の仲間入りだ。

 本当に、もう少しのところまで来ているんだよね。

 だから、頑張れ、本田圭佑選手!!  君にはできる。君だからできる。頑張れ、本田圭佑選手!!



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